電磁ブレーキの動作

電磁ブレーキとは

ステッピングモータの中には電磁ブレーキが取り付けられているものがあります。ステッピングモータは通常、停止時にも保持トルクがあり負荷を保持できますが、停電などで電源が落ちた場合には保持力がなくなり、負荷を吊り下げている場合には負荷が落下してしまいます。 電磁ブレーキはモータの軸をロックする装置で、通電しているときだけ軸が解放されますので、予期しない電源断が発生した場合にただちに軸がロックされ、負荷が動いたり落下したりするのを防ぎます。特に負荷を上下に移動させる場合には必要です。

電磁ブレーキの動作タイミング

電磁ブレーキの電源を切ると軸がロックされますが、ブレーキ機構が物理的に動作する時間が必要ですので、その間に負荷が動かないようにモータの励磁を切るまでに、モータ、ブレーキ双方がオーバーラップして保持する時間 (brakeTransitionDuration) を置く必要があります。このオーバーラップ時間はブレーキがかかるまでの時間には影響しませんが、ブレーキ操作の後、モータを動作・解放させるまでの待ち時間に影響します。STEP400ではこのオーバーラップ時間の初期値は100ms(0.1秒)になっていますが、/setBrakeTransitionDuration コマンドや初期設定ツールで変更できます。 モータを励磁して電磁ブレーキを開放する際にも同じオーバーラップ時間を設けています。

Brake Transition Duration

電磁ブレーキのついたステッピングモータの例

STEPPER ONLINE

Orientalmotor PKP243D23M2

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