機構部品の第一歩

この記事はこちらのお知らせを翻訳したものです。
https://www.crowdsupply.com/ponoor-experiments/step400/updates/how-to-get-started-with-mechanical-parts

みなさんこんにちは。改めて、皆さんのご支援やご興味に感謝いたします。
今回は、展示や舞台、映像撮影などの装置をたくさん作っているTASKO社に伺ってきました。そこで、ステッピングモータを実際の機構に組み込んで使う際の工夫をいろいろと見せてもらいました。このような機構部分に踏み出すには、エレクトロニクスやプログラミングとはまた異なる難しさがあります。今回は、モータが回転した、その次のことを紹介したいと思います。
TASKOは私たちにとっても最も大きなコラボレーターで、STEP400は主に彼らとの仕事から生まれてきたものです。一緒に作ったプロジェクトについてはまた別の機会に紹介したいと思います。

TASKO社の作業場。ゴミ箱の中身で作ったような手前のテープLEDを使った電気スタンド、とてもかっこいいと思います!

モータ軸に取り付けるもの

模型用パーツ

モータの軸にはどのようなものが取り付け可能でしょうか。ほとんどのNEMA17サイズのステッピングモータは軸の直径が5mmなので、私の場合はそれに合う模型用の部品をよく使っています。

私の住んでいる東京の場合は、たまたまこれらの部品をたくさん取り扱っているお店が電気街にありますが、模型の部品は地域によって入手性に大きな差があるかもしれません。

セットカラー / shaft collar

こちらは工業用品なので、より入手しやすいと思います。ねじでシャフトを締め付けて固定することができる部品で、ねじ穴がついているタイプは様々な応用ができます。

TASKO社でセットカラーを使った作例を色々見せてもらいました。

左はアルミで作ったテーブルが取り付けられていて、汎用的に使える部品になっています。右の不思議な物体は物を振動させるために使ったそうです。

バンコード(丸ベルト)用のプーリーを取り付けています。右側の部品は単管パイプ用だそうです。

切削

樹脂を切削して作った部品も精度がよく使いやすいようです。切削は素人には簡単には手が出せなそうな分野ですが、右の樹脂にスリットを入れて締め付ける構造はシンプルで、色々使えそうです。木材とのこぎり、ドリルがあれば同じ仕組みを作れそうです。

3Dプリント

左は特製の板金で作った台座と組み合わせ使う、センサ用スリットのついた3Dプリント部品。右は、TASKO社の部品を参考にさせてもらって、3Dプリント部品だけで実験ができるように我々で作った部品です。原点センサ用に OMRON EE-SX671A が取り付け可能です。また板ナットとM3サイズの止めネジ (set screw)を使って軸とテーブルを固定できます。データをこちらに公開していますので、ご自由にお使いください。

軸穴のサイズは、3Dプリンタの精度に合わせて調整が必要かもしれません。

モータを取り付ける

ステッピングモータの固定用ネジ穴はモータ軸が飛び出している面にあり、固定しようとすると意外と手間がかかります。でもモータ用のブラケットが最近入手できるようになりました。https://www.google.com/search?q=NEMA17+bracket

原点センサの役割

本当は原点センサについてのポストにしたかったのですが、すでに十分長くなってしまいました。次回こそ、STEP400の原点復帰機能と原点センサについてのポストにしたいと思います。

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