イスラエル+YCAM「Israel & イスラエル」

Israel & イスラエル | 山口情報芸術センター

映像撮影:田邊アツシ、田邊るみ、塩見浩介
映像編集:田邊アツシ
映像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

2019年2月に公開された、スペイン人フラメンコダンサー、イスラエル・ガルバンと山口情報芸術センター[YCAM](以下、YCAM)による新作パフォーマンス『Israel & イスラエル』。YCAMと機械学習・人工知能システム開発を担当したQosmoからの依頼で、学習から生成されたステップを物理世界に再生する装置を製作しました。

Solenoide

solenoide
撮影:守屋友樹
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

高速・正確なステップを再生する装置、通称「ソレノイド」。
DC300Vをチャージしておき、トリガタイミングでAC100V用のソレノイドを瞬間的にオーバードライブすることで高速なレスポンスと強い打撃を実現しています。

最終的な駆動装置。12ch分をOSC制御しています。
当初はスピーカ案も実験しましたが、打撃力不足で廃案になりました。

Perrito

撮影:守屋友樹
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

ソレノイドを4個、一つの筐体に取り付けて動き回れるようにしたものです。通称ペリート(子犬)。機械学習によって生み出されたパターンにある物理的特性を付加するような装置になりました。

Perrito
撮影:守屋友樹
写真提供:山口情報芸術センター[YCAM]

Lavadora

Lavadora 初期の実験

YCAMの大脇理智さんと安東星郎さんとともに、洗濯機を使った危険な実験も進めました。こちらは機械学習などはあまり関係なく、ダンサーにオブジェクトで挑むための物体でした。

徹底的に改造されていって、最終的にはオリジナルの制御回路も捨て去って東芝の三相モータ用インバータに置き換えて、インバータのModbusとOpen Sound Control を中継するデバイスを製作して制御しました。
舞台上にはほとんど原形をとどめない状態まで改造されて登場していました。ご覧になった方でも、どの部分に出てきたのかわからないかもしれません。

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